会長挨拶

ごあいさつ

北海道英語教育学会 会長 石塚 博規(北海道教育大学旭川校)

 北海道英語教育学会(HELES)は2000年に発足し,今年で18年目を迎えました。その間,全国大会を2度開催し,日本の各地の優れた研究に触れる機会を提供することができました。また,研究会活動も会員の皆様の努力により年々活発になり,秋の研究大会をはじめ,春の第1回研究会,2月の論文発表会,3月の第2回研究会(兼3学会合同研究会)と,年4回の研究会を開催し,また,2つの特徴ある研究グループ(e-Learning SIGとSpeaking SIG)が日常的に例会を開き活動を行っております。微力ではありますが,北海道の英語教育の発展のために貢献することができていると自負しております。

 さて,日本の英語教育はますます変化の速度が増している感があります。小学校・中学校の外国語(活動)の学習指導要領の内容が発表され,いよいよ2020年に向けて本格的な準備をすることになります。中学校では,英語で行う英語の授業が求められます。また,高等学校では,より高度なコミュニケーション能力の育成,到達目標の高度化が期待されることになります。このような,日本の英語教育が大きく変化する重要な時期に,本学会として何ができるのか。何をすべきなのかを教育現場に根差してしっかりと考え,日本のそして北海道の英語教育の充実のために貢献する「意味のある活動」を行っていくことが大切であると考えます。

 英語教育は,医学で言う研究と臨床の関係と同様に,研究と実践の両方が相互に深く関連し合い,協調することで,初めて,真に有用な成果が得られるのではないかと考えます。例えば,第2言語習得研究は,ときに「現場から離れた理論」として,英語教育現場の教育者から敬遠されがちですが,理論や方法論に裏打ちされない実践は単発な試行にとどまり,せっかくの優れた実践も,多くの他の実践家にまで広がってはいきません。逆に,実践なき理論も机上の空論になりがちです。本学会の活動の意義は,そのような理論と実践を融合することにあります。実践においては,さまざま指導方法のアイデアが生まれ,逐次,実践を重ねています。理論においては,その様々な指導方法の中で,ある方法がなぜ他の方法よりも効果的なのかを示すことができます。理論と実践がしっかりとタッグを組むと,1+1が2でなく,3になったり4になったりすることが期待できるでしょう。

 まだ,本学会に加入されていない方は,ぜひこの機会に私たちの仲間に加わっていただければと思います。共に,目前に迫っている大きな課題を皆様と手を携え,北海道,そして日本の英語教育を発展させていきたいと考えております。 お力添えのほどどうぞよろしくお願いいたします。